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今日のサモア戦を勝手に予想+プレー以外の部分を見るともう少しラグビーが好きになるかもしれないって話

勝手に日本 – サモア戦を予想(当てたら褒めてね)

 

点数で言うと

32 対 12

で勝つんじゃないなぁ。(さらに理想はサモアを1トライ以内で抑えること)

内訳的には

日本は20(4トライ)+6(3ゴール)+6(2ペナルティゴール)あたりで、前半が2ペナルティゴール+1トライ、後半で3トライとかが理想かな。

いや、結構これ希望だね。予想ってよりは。

サモアってねぇ、結構強いのよ。

気をつけないといけないのはバックスだとスタンドオフ(10番)のトゥシ・ピシの出来栄えと左サイドのウイング(11番)の選手までキレイにボールが渡るとちょっと嫌な感じ。前半は特に日本のバックスからのキックが中心になると思うのでそこでの競り合いや抜け出してくる両ウイングへのディフェンスがとても大切だろうね。(そうなると日本のフランカー(6,7)のディフェンスの役割もだいぶ見どころ)フォワードはもちろんポテンシャルはあるから要注意だけれど、組織力と持続性、戦術のバリエーションは決して多くはないからそれを上手に抑え込めればもちろんだけれど大きな勝機があると思う。

まぁしかしどんな形であれ今日は絶対に勝たないといけない(決勝トーナメント進出に向けて)し、これで勝ったら予選プールの最終戦であり、前回大会で負けた(んで、それによって決勝トーナメントへ行けなかった)スコットランドが相手というなんとも前回大会も見ているラグビーファンとしてはもうドラマチック過ぎる展開でもあると言えます。

昨日なんかは予選プールBの南アフリカとイタリア戦があって順当に南アフリカが勝ちました。日本はプールAというところに今は居て、予選を突破出来ると次の決勝トーナメントではこのプールBの1位と2位との勝負(日本がいるプールAの1位とBの2位、Aの2位とBの1位が対戦)になる訳ですが、プールBはこのまま順当に行くと1位がニュージーランドで2位が南アフリカってことになりそうで、そうなると日本はこの予選プールを1位と2位どちらで通過出来るのかは大きなところ。

これは予想をふっ飛ばしてただの長年の理想で言えば、日本はこのまま今日のサモアに勝ってそのまま最後のスコットランドにも勝つ。そうすると全勝は日本だけなのでもちろんプールAの1位通過。プールBからは南アフリカが勝ち上がってきて南アフリカとしては4年前に日本に負けたリベンジ戦(W杯手前のテストマッチですでに日本は一度負けてるけど)となるけど、日本はまさかのここでも勝ってしまう。そうすると準決勝はイングランド、ウェールズ、オーストラリアあたり。そんでそんでそこで勝てば決勝・・・最後の決勝ではやっぱりニュージーランドとかと対戦とかだったら震えちゃうよね。

色々と考えればラグビーっていうものの存在を知ってから観戦とかも含めて30年以上一応見続けてきて(もちろん途中途中結構離れた時はあるけれど)たぶん俺が生きている間では日本でのW杯は最初で最後だと思うし、そういう意味でもなんだか特別な時間でもありそういった奇跡があってもいいなぁと願っていたりもしている訳です。

 

まぁ、なによりも楽しみながら観れば良いし出来れば日本戦以外も観ると面白いです。

どのチームにもそれぞれの色があり、それぞれのプレースタイルがあったりする。

不思議なほどそれは伝統的に何十年も引き継がれていたりしてフランスならシャンパンラグビーって言われてて細かいパス回しを得意としたスタンス(でも今回は開催が日本で湿度も高くてボールが滑ったりとかもあってそういうのが戦術としてちょっと合わない、キツイとか)だったり、フィジーあたりはフィジアンマジックと呼ばれる個人技がすごかったり(オリンピックなどに採用されている7人制ラグビーとかではフィジーは抜群に強い)、総合的に圧倒的に常にバランスが良いのはニュージーランドだったり(ソニー・ビル・ウィリアムズとかやっぱり今回大会も魅せるプレーが垣間見れてなんだか嬉しかったなぁ)、イングランドはフットボール生まれのキレイなキックスタイルなどが強かったり(ジョニー・ウィルキンソンっていう伝説のキッカーが居たんだよ)とかとか。時代も監督も違う。もちろん選手も違うのにその国伝統の戦い方やスタイルなどは進化をしながらどこかで残っていたりするのがまたこういう風に国別対抗的なW杯の見どころだったりするのではないかと俺は思っています。

 

で、もう一つこんなところを見るともう少しラグビーが好きになるかもしれないって話を少し。

プレー以外の部分

 

ラグビーでは実はトライのあとやキックのあとにあんまり喜びを表現しない。(もちろんある程度はするよ)

時間ギリギリで最後の最後とかっていうプレーだったら別だけれど、トライのあとにお祭りのように騒いだりはあまりしないのに気づいて欲しい。

分かりやすいのは前回の大会で有名になった五郎丸くんとか今回だとキッカーを務めている田村選手など。ペナルティゴール(相手の反則でのキックで3点)やゴールキック(トライのあとのコンバーションキックと呼ばれる2点が入るキック)を蹴ったあと「すっすっす〜」と言った感じで入っても入らなくても自分のチーム側へとゆっくり走って戻っていくんです。入ったからと言ってガッツポーズもないし(ちょっとだけ手をグッとしたりはする人いるけど)大袈裟なことはしない。

これはあくまで「役割」だという紳士(真摯)な姿勢感です。

トライにしてもトライを取った選手が観客の方へ走っていったりとかはほぼない。

どちらかと言えば味方がゴールへ向かって「どどどーっと」っと来て、トライを取った人を輪に少し抱擁したり頭を叩いたり。

これも同じ「役割」という認識。

例えばフロントローと呼ばれる1,2,3番やロックの4,5番などは試合中にボールを持つことがあっても、基本的にはちょっとした距離を突進して相手にぶつかったりすることが多くそのままトライに持ち込めるシュチュエーションというのは非常に少ない。(2番のフッカーは堀江とかならまだありえたりはするけど)これも役割として相手のディフェンスを崩す為の突進や陣形を壊す為の攻撃で、こういったことを攻める中で繰り返していくことで隙間が生まれたりしてそういった部分からボールを外側へ出したりしていって最後の最後に「別の誰か」へ渡ってその選手がトライを決めるっていうこと。つまりはその為の流れを作るためにボールを繋いでいく役割。

今回の大会だと日本は初戦のロシア戦で3トライと取った松島(こいつはとにかくとにかく高校時代からずば抜けていたもん)やアイルランド戦で話題になった福岡とかすごく分かりやすく見えるけど彼らはトライを取るトライゲッターというある種の役割(昔の選手だと大畑大介とか吉田義人とか←古いか!?)なんだよね。

ちょこちょことテレビでも繰り返しでトライシーンが映ったりするからそういうのでも分かるけど、アイルランド戦での左隅に福岡がトライを決めたシーンとかなんてフランカー(6番)の姫野(この試合ではナンバーエイトのマフィが途中負傷してしまったからその後はポジションとしてはエイトに入っていたけど)がゴール前の密集からしっかりとゲイン(前へと抜け出ること)したこととそのすぐあとに姫野へのフォローで入ったロック(5番)のムーアの献身さのあるサポートでその数メートルを押せたことでバックスへ球をキレイに展開出来る形になってスクラムハーフの田中からキレイにパスがセンターの中村に届いて、<ここから重要>この中村が左隣りにいた松島を飛ばしてその外側のラファエレへパス〜ラファエレのハリーパス(持った瞬間に次のパスを投げること)が最後の福岡に渡ったことでトライが生まれた。

 

あ!YouTubeにちょうど良い画像があったので貼っておきます。(2分ちょうど辺りからのシーンね)

 

 

これなんかは典型的で中村が飛ばしのパスでなく松島へパスをしていたらちょっとまだ崩しきれなかったと思うし、ラファエレのハリーパスが一瞬でも遅れたら(これはラファエレがちょくちょく試合全体で見せる器用なパスさばきを見るとまた面白い)タックルに入られて(実際ラファエレ本人はパスのあとに相手にタックルをされて倒されている)福岡へボールは渡っていない。

そして福岡はトライのあとにすぐに立ち上がってみんなの元へと走り出し、みんながそれを迎えて称える。

そういうことをみんなが認識して意識して常にその心を持ってプレーをしているから個人が喜ぶというシーンはあまりないのです。

ね、ちょっと素敵でしょ?

もちろんトライを取った選手やキックを蹴る選手は花形なので目立ったりするし取り上げられやすいけど、実はそのトライの為にしっかりと献身的にプレーをしている選手を見るととても面白いのです。今の日本だとやっぱりリーチ・マイケル(思わずマイケル・リーチと逆読みしてしまう人(あとルーク・トンプソンもね)はそこそこ前からのラグビー好きですね)やマフィ、堀江などは絶対的にそういった意味で大切な動きをいつもしています。前回大会だと優勝したニュージーランドのリッチー・マコウとかね。

 

さてさて、そんな訳で今日の夜も楽しみですな。

今日は試合時間まであれこれと事務仕事・・・もう書類が溜まって超ストレスです。

快勝してくれたらだいぶ気分が良くなりそうな予感です。(笑)

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