本の海
主に小説ばかりなのだが、本を読むことが大好きだ。
明確に17歳から。(もちろん幼少期から嫌いではなく「ハチ公」などは文字通り穴が開くほど繰り返し読んだ)
病院のベットの上ではなにもすることがなく、そこに父が持ってきてくれた小説が始まりだった。
過去には年間に100冊ほどのペースで読み、その後に同じ本を何度も何度も繰り返し読むようになった。
結果その海はとても狭く(だとすれはそれは海ではなく小さな湖という表現の方が合っているな)限られたものだけれど、その深さがあればその水の上に浮かび続けていることに至上の喜びを見出すことが出来るようになった。
この10年ほどは以前のように(それは一時は本当にある種の病気のごとく文字に取り憑かれていたと言っても良い)読むことが出来ない時間が続いていたのだけれど、たった1日、昨日の発熱時にその水の中に体を沈めて水中を楽しむことが出来た。まるでなにかを取り戻すように。
いつの日かまたこんな日があれば良いなと今は思う。
もちろん今日ではなく、明日でもなく来年でもなくもう少しもっと先で良い。
本は僕に音色と色彩をくれる。
そんな大切な世界なのだ。
Camera / Leica M – Typ240
Lens / Leica – Summicron 35mm f2.0(メガネ付)
※ 画像のクリックでスケールアップします
今日の1枚
「優雅風」・・・風と付くのは当然で、別に優雅じゃないから(笑)
でも、カミさんとワンコと過ごせる時間は僕にとって読書以上に今では必要な時間でありかけがえのない大切な時間。
35mmという距離感。
1番心地よい。